半日以上の格闘の末、ようやく産まれてきた息子は、呼吸障害で総合病院に搬送されました。
一過性多呼吸という病名のようです。
出産の翌日、車で5分ほどの総合病院に行くことができました。
旦那が迎えに来てくれて、総合病院で両親、義両親と合流しました。
ここで初めて、息子の名前を両親たちに発表することになります。
みんな揃うから、このタイミングがいいかと、前日の夜に旦那と相談していました。
名前は前から候補にしていた名前に決定です。
きのうは呼べなかった名前が、この日から呼べるようになります。
総合病院に入ると、まずは面会リストに名前を書いて、NICUに向かいます。
NICUは他の病室より厳重だそうで、面会は、両親と祖父母以外は親戚でもできませんでした。
NICUに入るときはインターホンを鳴らして、名前を言って初めて中に入ることができます。
荷物は全部ロッカーに預けて、荷物の持ち込みは一切できません。
手を腕まで洗って消毒をして、初めて対面できます。
保育器に入っている息子は、酸素投与や点滴をされていました。
とても小さい体で、一生懸命生きようとしています。
保育器に入っているので抱くことはできませんが、小さい手を握ることはできました。
本当に小さくて、泣き声も小さかったです。
でも、頑張って呼吸をして、頑張って泣いて、頑張って生きているのが分かります。
対面した後に、主治医の先生が来てくれて、状況を説明してくれました。
緊急搬送されたものの、心配する症状はほとんどなく、このままいけば数日で退院できそう、とのことでした。
まだ確定ではないものの、少し安心しました。
私自身も無理をしないようにと言われていたので、この日は1時間ほどの滞在で産院に戻ることになります。
また明日来るねと息子に声を掛けてNICUを後にしました。
産院に戻ると、看護師さんに声を掛けられました。
状況を伝えると、良かったねと言われて、こちらも安心できました。
産院の方もNICUの方も優しい方ばかりでした。
夜になって一人になると、やっぱりいろいろ考えてしまう日が続きますが、それでも頑張ってくれている息子を思いながら床につきました。